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7.12 時間SFと平行宇宙

・タイムパラドックスの克服方法

 

タイムパラドックスは、タイムスリップものの映画を見ると必ずと言っていいほど考えることである。

最近みたタイムスリップをする映画は二つみた。

一つ目はアバウトタイムという映画である。主人公はタイムスリップできる力に気づき自分の人生で失敗した時点で過去に戻り、より自分の人生を良くしていくというものだった。しかしストーリーの中でタイムリープし、過去を変え現在に戻ってくると自分の子供は女の子であったはずが、過去を変えてしまったために子供が男の子になっていた。自分の時間軸の中でタイムリープを繰り返すとこのような影響が生まれてしまうといういい例だ。

二つ目は信長協奏曲という現代に生きる高校生が戦国時代にタイムスリップし信長と入れ替わり活躍するというストーリーである。歴史を変えようとするがその歴史には逆らえず、

信長が戦国の世で殺されると同時に自分は現代に戻ってくるというストーリーであった。歴史を変えようと努力するが結局歴史は変えられなかったため特に矛盾も生まれていない。

このように歴史上の人物に影響を与えることはあっても結局歴史は変えることができないという設定であれば問題がないように思える。

しかしこれは主人公自身が生きてきた時間軸の中でタイムスリップしたわけではなく、全く違う次元・時代に移動したからこそ、タイムパラドックスが起きなかったのだと思う。このように同じ時間軸・同じ次元で移動しなければパラドックスを克服できるのではないか。しかし同じ時間軸以外の次元がこの世の中には存在しないためタイムマシンなどの実現が不可能なのではないかと感じる。

時間は無機質に一方的に進んでいくものなのでその流れの中で逆流やねじれを作ることは難しい。タイムリープはとても夢があり、自分もしてみたいとは思うが現実的に考えるとタイムパラドックスを克服できないからには、その実現も不可能なのではないだろうか。

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